篤行十村と周辺散策
馬公市の西の端に篤行十村という場所があります。
ここは昔、軍の宿舎だった場所で、しばらく廃墟となっていましたがここ数年のうちにリノベーションされ今ではおしゃれなお店や街並みを楽しむことができます。
蔣中正とは、蒋介石の別名です。民國四十一年とは西暦1952年のことです。
毋忘在莒とは、祖国光復というような意味で、要するに中国大陸を共産党から取り戻せというようなスローガンです。
目次
レトロな街並みが
入口付近にはレトロなものを取りそろえたお店があります。
また、ここでドリンクや台湾ビールなどを買うことができます。
通路に出ると、情緒ある街並みが見えてきます。
以前は廃墟でしたが、現在は民宿や商店、小料理の店などになっています。
中央にイベントスペース
内側には広場があり、以前はロックフェスなど、若者が集うようなイベントが行われたりします。
2人の歌手の記念館
澎湖出身の台湾人歌手である、潘安邦と張雨生の記念館があります。
潘安邦館
潘安邦は高校卒業まで澎湖で過ごし、その時の思い出を歌った「外婆的澎湖灣」が大ヒットしました。
58歳で病死しましたが、この歌は今も台湾全土で歌い継がれています。
こちらは、潘安邦の生家であり、中には生前の写真やレコードなど記念品がたくさん飾ってあります。
入場料は無料で、時期によりますがだいたい17時ごろに閉館となっています。
庭に出ると、丘になっており港と海を見渡すことができます。
また、潘安邦の幼少期、お婆さんが潘少年を見守っている様子を再現した銅像があります。
ちなみに、こちらの動画では工事の音が聞こえますが、2020年10月現在工事は終わり下の港も開放されています。
現在開催中のイベントもあります。こちらの記事をご参照ください。
張雨生故事館
張雨生は篤行十村で生まれ、9歳まで澎湖で過ごしました。
ハイトーンボイスが魅力で、若者を中心に支持を得ました。
数々のヒット曲に恵まれましたが、交通事故で31歳という若さでこの世を去りました。
こちらも入場料は無料で、17時ぐらいまでとなっています。
周辺施設
東側に少し下ったところに、昔の清の時代の媽宮城の城壁である順承門があります。
最後に
旧軍宿舎跡である、篤行十村について紹介いたしました。
澎湖には、こういった歴史的な建物などをリノベーションしているような場所が他にもありますので、これからもたくさん紹介していきたいと思います。