山水上帝廟建て替えイベント ~ 重建入火落成安座大典
澎湖ではこの1週間に大きなイベントが2つ行われました。
そのうちの一つが、国慶日である10月10日(雙十節)に行われた山水上帝廟の建て替えイベントです。
廟を建て替えた場合、神様を仮の場所から廟の中に戻すための儀式が行われます。
これを、入火安座と言います。
つまり、今回は建て替え完了で神様を廟の中に戻すイベントということです。
目次
山水上帝廟建て替えの経緯
供奉玄天上帝的山水上帝廟於1982年曾經重建一次
經過30多年後因鋼筋鏽蝕、屋頂漏水,決定募資重建
於2014年10月動工,歷經6年完工
許多議員、商界名人、航運界鉅子都來參加入火儀式
今年新廟完工,明年山水元宵節黃金龜的乞龜活動一定更加熱鬧
玄天上帝(北極星の神)を祀る山水上帝廟は1982年に一度建て替えが行われています。
ほぼ海沿いに位置する山水上帝廟ですから、潮風による塩害や風化の影響を受けやすく、30年の経過により鉄筋のサビによる浸食や天井の雨漏りがあり、建て替えを決定しました。
2014年10月に工事が始まり、6年の歳月をかけて完成しました。
当日は、たくさんの議員、商業界の著名人、航運界の大物などが参加しました。
来年の黃金龜的乞龜活動(黄金亀の里帰り)は例年にも増して更に盛り上がることでしょう。
黃金龜的乞龜活動とは?↓
たくさんの人でにぎわう
今回は大規模イベントだったことや、10月10日という祝日だったこともあり多くの人がこのめでたいイベントに参加しようと詰めかけました。
入火儀式
入火は古くからの方法で行われます。
神が廟に入るための準備(儀式)があるのです。
まずは積み上げた木を焼くところから始めます。
(事後の写真ですみません。。)
本来はこのように積み上げられた木を焼くものです。
(こちらは別な廟の入火のものですが、参考までに。)
この傘のようなものは涼傘といって、神像を移動する際に使用するものです。
あるいは、神輿同士の挨拶の際に使われることもあります(踏涼傘)。
踏涼傘は澎湖独特の文化と言ってもよく、澎湖と高雄や屏東の一部では行われているようですが、他の地域ではほとんど見られません。
神輿や涼傘の数からわかるように、かなりの数の神様がスタンバイしています。
というのは、今回山水の神様が廟に入る他に、風櫃からお祝いに駆け付けた神様もいるので、こんなに大所帯になっています。
風櫃からヘルプにやってきた小法(若いお手伝い)達。
廟の門はまだ閉ざされています。
全ての儀式が終わった後、門が開かれ神達が中へと入っていきます。
真ん中にいる数人は、乩童と言って、日本で言うところのイタコのような感じで体に神を宿して儀式を行います。
常に体をゆすって、険しい顔をしながら時には激しい動きや、自傷行為をするのが特徴で、修行を受けたものしか成ることはできません。
神を体に入れるため負担が大きく、強靭な肉体、かなりの集中力や精神力が必要な役割です。
開門
小法が儀式を終え、廟の門が開かれます。
そして大歓声と爆竹の音。気持ちが高まります。
神達の入場が始まります。
そして無事に入場完了。
報馬仔による厄払い
外では報馬仔による厄払いが行われていました。
みんな一列に並んで自分の順番を待っています。
最後に
それでは建て替え終わった美しい上帝廟の様子を紹介して終わりたいと思います。
新しくなった山水上帝廟、山水ビーチのすぐそばですので見学に来てみてはいかがでしょうか。